05:クルトとシンバ

こんにちはハルコ。です。

 

3人目は佐野晶哉くんとA! groupです。

佐野くんと言えば「ヤングシンバの子」と思われる方も多いのではないでしょうか。

ここでちょっとライオンキング(略してLK)のお話をしましょう。(どうでもいい方はこの回は殆ど飛ばして下さって結構です!)

 

LKがどんなミュージカルかはググって頂いて(こら)日本では1998年から現在に至るまで劇団四季で上演されています。

大我くんについてのブログの最初の方で、東宝四大ミュージカルについて書きましたが元々は世界四大ミュージカルというものがあり、レミゼラブル・ミスサイゴンオペラ座の怪人・キャッツとなります。

いずれも日本では東宝あるいは劇団四季で上演されているミュオタには好き嫌いに関わらず一度は見ておくべき基本中の基本というべき作品ですが、実は上演回数・観客動員数共に日本一なのは劇団四季のライオンキングなのです。

LK1幕の殆どは子役が主役となる上に運動量が多いので、その他の作品より子役が重要です。

東宝など一般的なミュージカルでは主に東京で行われる全国規模のオーディションで募集した子役を東京を始め全国公演にも移動させますが、劇団四季では子役を各地方在住の子供を募集しますので、佐野くんは大阪公演専属の子役だったということになります。

が、四季には「オーディションに受かっていてもお客様の前に出せるレベルに達していなければ舞台には出さない」という暗黙(でもないか)の了解があり、パンフレットに名前が載っていても、中には公演が始まって1年経っても初舞台を迎えられないキャストもいます。これは正規の劇団員も同じです。

初舞台を迎えても、その出来栄えが劇団の求めるものに達しない場合にはすぐ稽古場に戻されて許可が出るまで延々と稽古に励みつつ待機です。

それで達したキャストがいなければ東京から出来るキャストを呼びます。

これはよっぽどのことですが、毎公演本当に真剣勝負なんだなあとつくづく感じます。

実際四季に入っても10年在籍するキャストは少ないと思います。

でもLK大好き!!

すっごく楽しいよね!!!!

劇団の気合とキャストと観客の熱量が特に伝わってくる作品です。

誰もがこの作品に関われたことがうれしそう。

 

地方公演は通常は数年に一度回ってきますが、大阪LKはなかなか戻って来ず、当時12年振り2度目。2016年まで続き、それ以降未だ大阪再演はありません。

今後もいつ回って来るかわかりません。相当気合を入れて観に行った覚えがあります。

LKの話で盛り上がっちゃったんですが、私が佐野くんを初めて観たのは前年のサウンドオブミュージック (略してSOM)でした。

最初の印象は「いい子役だな!」でした。

クルトって歌の上手い子役がやるものだと思っていましたが、彼は一際上手かった。

いやこのクラスの子役になると誰でもAI⁉︎と思うほど上手いんですが、何というか彼は四季というはっきり型の決まった舞台の上で自由に呼吸してた。

そして観てるこっちが自然に頬が緩むような、素晴らしい笑顔を持っていました。

 

私にとって子役の世界は苦手な分野でありました。通常私は子役を記憶に留めません。いったん成長期で卒業して戻って来たとしても長い時間が掛かり、成長するに従って違う才能が開花したり様々な理由で舞台には戻ってこない子も多いからです。

それでも私が今まで観てきた子役は関東圏の子供だったので「関西にもいい子役がいるんだな」と思えたのがうれしかったのか、何となく名前を覚えていました。(読めなかったけど)

LKも最初に観たのは佐野シンバ回でした。

子役で引き続き出演するのは珍しく、何か知ってる子が出世したようなうれしさ(笑)

あまりのはしゃぎっぷりに同行の友人は引いてました。

その時に勝手に「この子はいつかきっと四季に戻ってくる」と思いました。

四季の合格率は研修生でも受験者中4.5%ほど。正規の劇団員に残れるのは更に少ない。成長して舞台を志しても合格するかどうかわからない狭き門ですが、それでも彼は四季に向いていると思った。

何より私が、彼が成長した後に四季劇場の真ん中で拍手を受けている姿を観たいと思った。

四季はチケットを取る時キャストで選べない方式なんですが、前半期はありがたいことに割と佐野くん回が当たってまして、数ヶ月ごとにすくすくと成長する姿を見てだんだん情が湧いてきたんだと思います。

なんだろう産んだ覚えもないのにぽこぽこコドモが増えていく

やがて佐野くんの姿はLKから消えました。

ああ卒業したんだなぁ。次に出てくるまで10年はかかるな。

でもきっと彼なら四季のオーディション勝ち上がって来るだろう。

その時は何とかして推そう。そう思っていました。

 

とりあえずそれまで身長伸びたらいいな!!(後日談:よー伸びたな…)

 

「子役を見る楽しさ」と言うのを初めて知った約3年でした。

 

話を2017年に進めます。

エリザベートを経由してデビュー組すっ飛ばしてJr.担として足を踏み出した私は、初現場に向けて色々と予習していた時、突如「関西ジャニーズJr.」の存在を知りました。

ジャニーズって地域性があったのか!!

薄ぼんやりと「そう言えば関西出身を全面に出してるグループあったなあ」くらいの認識はありましたが、そういう子たちはみんなオーディションやスカウトなどで東京に集められるんだと思ってた。

そして九州Jr.とか東北Jr.はいないことも知った。

いくらなんでもここまで無知なのも一般的ではないかもしれません。

いやそんな事はどうでもいい。

 

Twitter始めてから親切にしてくれた若い関ジュ担の方たちに、佐野くんが関西ジャニーズJr.にいることを教えてもらいました。

 

私の中のマンドリル(ラフィキ)が躍り狂いそうな衝撃。

なーつぃごんにゃー!!

 

続きます。