シェルブールの雨傘2023

京本大我くん、ファンの皆さん、大千穐楽おめでとうございました!!

 

ノスタルジックな古典の大舞台に果敢に挑んだキャスト・スタッフの皆さんにスタンディングオベーションを送りつつ、大千穐楽を迎えた今、観劇時には書けなかった怒涛のネタバレツッコミ参りますwww

観劇後にあげたものとは違うもう一つの感想として書いたがXにあげるには長すぎるので久々にブログ起動しました

 

シェルブールの雨傘」は、もはやミュージカル界でタイトルくらいは聞いたことあるだろうアイコンと言えるべき名作のうちの一つではある

 

しかし観劇して「!!??」って思った方も少なくないはずだ

丁寧な舞台製作やキャストの力量に舌を巻きつつ胸の内でツッコミが止まらなくて笑うに笑えない全く清らかではない涙を流しそうになっていた私の想いを成仏させたい

ふざけんな!って思う方もいらっしゃるでしょうが、そういうの大好物なのでそこは超個人的な私の舞台の楽しみ方とご容赦頂いてご笑納下さると幸いです

 

最初に驚いたのは時間経過の展開の速さだった。

アルジェリア戦争は1957~62の5年間なので逆算したらこういうことになるのかというのは後で気が付いた。

それにしてもジュヌビエーヴ乗り換え早すぎんかwww

ギィが出征してから半年以内に違う人と結婚式あげてるの見てるこっちが追いつかないんですけど!

ママの押しもあったしカサールさんは善人だったから良かったけどクズだったらどうすんねんもっと良く考えろw(カサールさんも本当にそれでいいのか??)

 

ジュヌビエーヴの母エムリ夫人が娘の交際に反対してる間に税金の督促状が来る(いきなり)

いきなり経営危機を迎えて母は半狂乱だが、そんなん確定申告した時点でわかってたやろ何に使いこんでんwww

国や時代が違っても普通なら税額が利益を上回ることは絶対にない

なので金額が出てきたとき「傘屋さんって儲かるのね…」とか思ってしまった()

いやそもそも帳簿の付け方に間違いがあったのかもしれないが…気になって筋書きが入って来んわwww(でもオサが可愛いから許す)

 

日に日にお腹が大きくなるジュヌビエーブ。

いや大きすぎない??個人差はあるんだろうし私は生んだことが無いからハッキリ言えないんだけど、年が明けて3月でも妊娠4か月か5か月やんね??

もう明日産まれるんですかっていうくらい大きいんですけど??

結婚式のシーンでベールを操る朝月希和さんの手つきが優雅すぎてパリジェンヌっていうより姫にしか見えず、まあもしかしたら母になり新生活に向かうジュヌビエーヴが娘から大人に変化していく様子を表していたのかもしれないが、ここまでくるともうツッコミ要素が追加されたようにしか見えなくて、もはやオモシロ演目にしか見えない曇った目を持った私しかいなかったですよ、ええ。

 

とまあここまでツッコんできましたが、話の主軸がギィに変わってからは時間の流れも展開も正常に戻ったように感じたので置いてかれ感も無く素直に受け止めることが出来た

ヒロインに子供が生まれる展開で言えばレミゼサイゴンを思い出すが、男がクズで戻ってこず不幸な結末に終わったことを思えばジュヌビエーヴの判断は結果的に正しかったのかもしれない。

 

そもそも日本人である我々は海外の時代背景まで良く知らない。

加えて全てのセリフに音楽が付いていて、時代背景や人物像を観客に伝えることは本当に難しかっただろうと思う。

だからこそ役者それぞれ少ない言葉の制限の中、現代に住む観客にどう表現しようか深めてきただろうし、とても丁寧に演じていらっしゃることは感じ取れた。

この演目はちょっと昔のフランスだが、だからといって他人事ではなくて未来の日本で起こらないとは言い切れない話だと思った。

そこでもう一つ気になったのは、フランソワーズとフランソワはその後、姉弟であることを知る機会があったのだろうか、ということ。

彼らはそれぞれ比較的裕福な家庭で育つかもしれないが、二次的な戦争被害者といえるのかもしれないと思った。

でもフランソワはギィとマドレーヌが結婚していないと生まれていないのでそこにも複雑な感情は生じる。

シェルブールの雨傘に関しての感想はこれにて一区切りとします。

 

そして改めて京本大我さんお疲れ様でございました。

はっきり言って全てが完璧だったわけじゃないことは、おそらく本人が一番感じていることだろうと思います。

歌がダンスが問題ではなくて、もっと彼自身が放つ存在感とギィとしての説得力を示せたはずだ。

それでも成長の跡は感じられたし、今の年齢でこの作品に挑戦できた意味は、本当にあることだと思いました。

もっと色んなお役が経験出来たら。

思うことはそれだけです。

でも良いカンパニーに恵まれ、一作一作大切に演じていることはわかっています。

私もご縁があって今回の観劇が相成ったこと心から良かったと思っているし、お声掛け下さった皆さんには改めて心より感謝申し上げます。

大我くん、本当に良くがんばりました!

 

これからも良い作品に恵まれますよう心からお祈り申し上げます。

私も次に観られる時までがんばるぞ!